海外在住で日本語教師になるには

海外在住で(有給の)日本語教師になりたい場合は、どうしたらいいのか・・・。

所在地の日本語学校なり大学なりに突然、「日本語を教えたいんですけど・・・」と行ってみても、よほど日本人が珍しい辺境の地でない限り、まず100%採用されることはないでしょう。そんな売り手市場の時代はとうの昔に終わっていますので。やはり最低限、「資格」という肩書きは必要です。

ネットで検索すると(日本国外でも受講可能な)「420時間の通信講座」というものもヒットしますが、通常、通信での日本語教師養成課程のみの修了者は資格保持者とみなされない場合が多いです。

そこで最も現実的な日本語教師の資格を手に入れる手段は、日本語教育能力検定試験に合格すること。つまり、『通信講座で勉強して、日本語教育能力検定試験のときに一時帰国し合格すること』になります。

日本語教育能力検定試験は海外からの出願はできないので、実家など日本国内在住の代理となってくれる人に申請してもらいましょう。

残念ながら、受験のチャンスは年に1度(10月第3日曜日)しかないので、真剣に学習してください。学習範囲は膨大なので、最低限1年間はみっちり勉強しないと、合格はおぼつきません。

アルクのNAFL日本語教師通信講座は、海外在住者でも受講できます。もちろん書店で市販されている安くていい教材も種々ありますが、海外からAmazonなどで1冊1冊揃える手間を考えるなら、必要な教材がまとめて手に入るという点でNAFLは非常に便利です。

ただ繰り返しますが、検定試験の出題範囲は非常に広く、合格するためには相当量の知識が要求されます。体験記の中には3ヶ月の詰め込みで合格した…なんてものもありますが、こういう人は特に記憶力が優れた例外中の例外。最低1年、できれば1年半を目安にして、継続的に学習を続けてください。

遠回りに聞こえるかもしれませんが、これが一番現実的な「海外在住で日本語教師になる方法」です。


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